7/26

雨上がりの午後

無音に小田急線と遠い蝉の声

スマホゲームの電子音

どんよりとした低気圧で身体が重い

激情も失望もいまいち心に響かない

摩耗した機械が動きにくくなるように

摩耗した精神もまた錆び付いていく

機械と私は何が違うのだろう


煙草の煙、幽かなバニラの香り

こんな日は何の音楽をかけようか

すり減った心を少しでも癒せるだろうか

そう呟いて

孤独な無音から逃げるように音楽をかけた


亡き王女の為のパヴァーヌ


7/21

‪夏の朝靄‬

‪滲んだ青が架かる午前5時‬

‪煙草の紫煙がすぅと目の端に立ち消え‬

‪ビルの屋上、景色は茫漠と都会の海‬

‪自由落下する灰色、風に煽られて溶ける‬

‪青白む月は落ち、やがて茜さす頃‬

‪くすんだ赤と青の色彩が世界に満ちる‬

‪煙草の紫煙は空の紫と混じり合い‬

ゆらりと消えた

夏 6/5

今年の夏は夏らしい夏になってほしいなぁ
でもそれは普通の夏でいい
蒸し暑くて過ごしにくい暑さ
遠くから聞こえる喧騒
夕方から上がる花火をベランダから遠目に見て
冷えたアイスコーヒーと煙草と一緒に

日に日に伝えたいことが薄れていくから
何を書けばいいのかも分からなくなってく
そもそも誰に伝えたいとかも分かんない

今日はミュシャ展に行ってきたよ
芸術にそこまで詳しいわけじゃないけど、力強い生の叫びとかを感じた
自分にも言葉以外の表現方法があれば、より生に対して誠実になれるのに
まあいいや

自殺する人の見る景色は

‪自殺する人の見る世界は、終わりの風景 

高く積み上げた思考の梯子を登り

屋上からの自由落下に身をまかせるときに その時私はたしかに色付いた素晴らしき世界を見る

美しく映えるほんとうの幸福を

重力加速度は9.8m/sをはるかに越え

私の主観は光の速さに近付いていく

加速する私が最期に漏らす感嘆

言葉の終わり

そのコトバは世界に満たされていき

残響として続いていく


6.54 私を理解する人は、私の命題を通り抜け ―― その上にたち ―― それを乗り越え、最後にそれがナンセンスであると気づく。そのようにして私の諸命題は解明を行う。(いわば、梯子を上りきった者は梯子を投げ捨てねばならない。)
私の諸命題を葬り去ること。そのとき世界を正しく見るだろう。

論理哲学論考/ウィトゲンシュタイン

 

6/1

冷たい夜に別れを告げて

次は何をすればいいだろう


ひとつひとつを大切に終わらせていく

積み重ねたものが生きた証ならね


人の望みも喜びも

すべてを受け入れて

主のもとに旅立つ日はいつ来るだろう

案外明日だったりするかも


死について考えるたびに怖くなるけど

それだけ生に感謝できるから





5/28

踏み出さなきゃいけないのは常に自分

いい加減な言い訳を並べて

いろんなことから逃げて来たから

意味や価値は見出せないけれど

淡く感じるものはある

まだ感覚は死んでいないから